コロナ禍でも国際交流を諦めない 

 

 2018年に始め、2年間にわたって私たちが台湾を訪れ、また台湾の大学生たちを福島にお招きする私たちの交流活動にとって、コロナウイルスの蔓延は大きなショックでした。こんなに近くなった台湾なのに、行くことも来てもらうこともできないせっかく始まった台湾学生の被災地での活動も、メニューも増えて本格的になってきた私たちの「台湾カフェTAROTARO」も、日台の直接交流ができなくなり、またみんなで集まって、みんなで食べるという活動が難しくなったこの2年間は、がっかりの連続でした。 

 それでも諦めないのが私たち。それでも国際交流をあきらめたくない!という思いで、工夫しながら続けてきた日台交流の2年間を紹介します。 

 まずは、「台湾カフェTAROTARO」の活動です。2019年に第1回目のカフェを開いて以降、名前を「台湾キッチンTAROTARO」と変え、すでに2度の開店実績があります。2020年の1月には、福島駅前に立つ福島県観光物産館で、麻婆豆腐丼と滷肉飯丼をメインに、飯舘村のおばあちゃんが作った漬物を添えたセットメニューを提供しました。5時間程度の開店時間に10万円を売り上げる大盛況。コロナウイルスの蔓延が世界的な問題になる直前の、国立台北大学と文藻外語大学の留学生を迎えた第2回福島研修旅行のイベントの一つとして、これまでで最後の直接交流となりました。202111月には、ふたたび福島県観光物産館での「台湾キッチンTAROTARO出店となりました。私たちの定番メニューとなった、麻婆豆腐丼と滷肉飯丼+飯舘の漬物セットに新たな独自メニューとして「豚まん」と「パイナップルケーキ」が加わりました。この豚まんとパイナップルケーキは、台湾にいる友人たちとウェブ会議システムを使った打ち合わせを重ね、完成させた私たち独自のレシピで作られています。レストランの模様は台湾にも中継され、台湾の友人たちは、台湾料理が多くの福島県民に関心を持たれていることを、大いに喜んでくれました。 

 そして福島研修旅行。被災地飯舘や会津に、より深く入り込んで地域で必要とされる活動をするという他では体験できないプログラムを開発するため、私たちはこの1年間、さまざまなところに足を運び、独自の研修旅行プログラムを作ってきました。私たちが企画を温めている新たな研修旅行は、たとえばこんなものです。 

「まげわっぱ」づくり:地元の木を加工して作る「弁当箱」のまげわっぱを製作する桧枝岐村の城さんに、桜の木の皮を使ったまげわっぱの装飾を教えてもらうワークショップ 

②只見町の古民家に住む今井さんの指導を受けながら、地元の木を使って1週間をかけて原木からひとつの机をつくりだすワークショップ 

③只見町の伝統料理を町の女性鈴木さんに教えてもらいながら一緒につくり、城さんの「まげわっぱ」に美しく詰める料理講習会 

④飯舘村の高橋さんに教えてもらう、冬の寒さを利用した凍み餅づくり(凍み餅とは、搗きあげた餅を寒さの中に干すことで、餅が凍ったり溶けたりする間に乾燥し、保存可能になったものです、いわゆる伝統的なフリーズドライ製法で、寒い地域での保存食づくりの技のひとつ) 

⑤第4回「台湾キッチンTAROTARO」:麻婆豆腐丼と滷肉飯丼(飯舘村の漬物付き)、豚まん、パイナップルケーキなどメニュー豊富な台湾キッチンTAROTAROを今度は飯舘村で開店したいと思っています! 

 コロナ禍でも諦めることのなかった私たちの日台交流。はやく制限が解除され、私たちの企画が実現できることを楽しみにしています。 

 

Illustration:Misato Fukuda 

即使新冠疫情也不放棄國際交流 

 2018年開始,經過2年我們訪問台灣,並邀請台灣的大學生們到福島參與我們的交流活動,新冠疫情的蔓延是很大的打擊。好不容易開始了台灣學生在受災地區的活動,選擇的項目也新增了,我們的「台灣咖啡店TAROTARO」也變得不能直接和日台交流,大家再聚在一起這兩年來大家一起吃的活動越來越難,真的令人失望。。 

 儘管如此我們也不會放棄。即使那樣也不想放棄國際交流!帶著這樣的想法,來介紹一下一邊下功夫一邊持續的日台交流的2年。 

首先是「台灣咖啡店TAROTARO」的活動。自2019年第一家咖啡店開張以來,改名為「台灣廚房TAROTARO」,已經有了兩次開店的實績。20201月,在位於福島車站前的福島觀光物產館,以麻婆豆腐蓋飯和滷肉飯蓋飯為主,提供了飯舘村的奶奶製作的醬菜套餐。在5個小時左右的開店時間內賣出了10萬日元,盛況空前。作為迎來國立臺北大學和文藻外語大學留學生的第二次福島研修旅行的活動之一,這是迄今為止最後一次直接交流。202111月,再次在福島縣觀光物產館「台灣廚房TAROTARO」開店。麻婆豆腐蓋飯和滷肉飯蓋飯➕飯舘的醬菜套餐裏加上了「豬肉包」和「鳳梨酥」。這個豬肉包和鳳梨酥是和在台灣的朋友們用網路會議系統反覆商量後,製作完全我們自己的食譜。餐廳的實況也在台灣進行了轉播,台灣的朋友們對台灣料理受到很多福島縣民的關注感到非常高興。 

 然後是福島研修旅行。為了開發在受災地飯舘和會津進行更深一步的深入地區必要活動的其他地方無法體驗到的項目,我們在這一年裡,走遍了各地,製作了獨自的研修旅行項目。我們正在溫釀計畫的新的研修旅行,比如說這樣的。 

  1. Magewappa」製作:用當地的樹木加工製作的「便當盒」的Magewappa製作的檜枝岐村的城先生,使用櫻花樹皮教授玉輪裝飾的研討會。 
  1. 住在只見町的古民宅今井先生的指導下,利用當地的樹木花一個星期的時間從原木製作出一張桌子的研討會。 
  1. 在只見町的女性鈴木老師的指導下,一起製作只見町的傳統料理,並將其美麗地裝飾融入城先生的「Magewappa」中。 
  1. 請飯舘的高橋老師指導我們利用冬天的寒冷製作凍餅(所謂凍餅,是指將攪拌好的麻糬放在寒冷中曬乾,在麻糬凍化的過程中乾燥保存。這是所謂的傳統冷凍乾燥製法,是在寒冷地區製作保存食品的技術之一) 
  1. 4次「台灣廚房TAROTARO」:麻婆豆腐蓋飯和滷肉飯蓋飯(飯舘村的醬菜),豬肉包,鳳梨酥等菜單豐富的台灣廚房TAROTARO,這次想在飯舘村開店! 

我們的日台交流即使有新冠疫情也不會放棄的。我們期待著盡快解除限制,實現我們的計劃。 

 

Illustration:Misato Fukuda