飯舘村は、福島県阿武隈山系北部の高原に開けた豊かな自然に恵まれた美しい村です。
総面積230.13キロ平方メートルの約75%を山林が占めた地形は比較的なだらかで、北に真野川、中央に新田川と飯樋川、南部に比曽川が流れその流域に耕地が開かれ集落を形成しています。
年平均気温は約10度、年間降水量1,300mm前後で高原地帯独特の冷涼な気候にあります。
2010年10月には「日本でもっとも美しい村」連合の加盟を果たしました。
東日本大震災
2011年3月11日、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所のメルトダウンによる放射能の飛散の被害により、事故から1ヶ月あまり経た4月22日、懸命に被災者を受け入れていた飯舘村は、突然、計画的避難区域に指定され、5月末には全村避難に至りました。放射線量の高さゆえに6,000人あまりの村民は、丁寧に誠実に暮らしを紡いできた美しい村からの避難を余儀なくされたのです。
2014年の村民の避難状況
2014年10月1日現在、6,697人の村民のうち、県内避難者数6,156人、県外避難者数480人、飯舘村内居住者数59人(未避難者12人を含む)、不明2人。
県内9ヶ所(福島市、伊達市、相馬市、国見町)の仮設住宅では、高齢者を中心に1,092人が生活しています。